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【Brexit】EU離脱に反対多数だったロンドンがイギリスから独立して都市国家に?スコットランドといい独立ってどうやってするの?

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thelondoneconomic.wordpress.com

ロンドンで独立に向け、請願書への署名活動が開始

www.independent.co.uk

既に報じられている通りですが、EU離脱に向けたロンドンで独立に向けた請願書への署名活動が始まっています。ロンドンは反対が多数。平均年齢も5歳ほど若いんです。860万人程の人口(UK全体の12%)を有し、これはスコットランドとウェールズの合計より多いです。そして、イギリスのGDPの22%を生み出しています。12%人口が22%を生み出している。最も生産をしている自分たちの意志に反してEU離脱が決まり、金融セクターとしてニューヨーク、上海と並びトップにいたのにその地位が大きく揺るぐことになりそうな今回の国民投票の結果。こういう動きが出て、むしろ当然なわけです。

これまでに何度もあった?ロンドン独立の動き。その背景はお金

調べてみるとロンドンの独立に関する話題は過去に何回もあったみたいです。最近では2014年には、非現実的なアイデアとしながらも独立の実現の為のステップまで話し合われていた様子です。いくつか紹介します。

www.theweek.co.uk

この当時も5人に1人のロンドン市民は独立に賛成するという調査結果があったそうです。そして支持層は若者。 ロンドンが独立したい理由はシンプルで既に述べた経済的な状況からです。イギリス全体の発展の為に多くの支出で貢献しているのがロンドンで、前市長であるボリス・ジョンソン(今回の国民投票で離脱派を率いた人)はより大きな権限を持つように働きかけてきた。それが叶わないなら、独立して他の市と財源を分けてしまえば、自分たち、ロンドンだけの為にお金が使えるわけですね。今回のEU離脱を受けた動きは、ロンドンだけでもEUに残留したいという動きですが、ロンドン市民にとって独立はこういうポイントもあるわけです。独立した際にこれまで通りの競争力を保てるのかという問題が別にありますが。 

www.independent.co.uk

ロンドンが独立するとその規模はGDPでスイスやスウェーデンと同規模になるそうです。スウェーデンのGDPは5797億USドル (2013年) 、スイスのGDPは6854億USドル (2013年)です。ちなみに日本は4.92兆USドル (2013年)、中国は9.24兆USドルです。独立時のイメージとしてはシンガポールのようになることを多くの学者が語っていました。自分としてはこの話を聞いた時に浮かんだのはバチカンでしたが。サンマリノもそうですよね。イタリアでは今でも国のように自治をしている都市が結構あります。

ロンドン独立の為のステップ。必要な交渉や手続き。多額の経済負担。

www.vice.com

 

独立の為に必要なステップもいくつか報じられていたのですが、こちらの記事がわかりやすかったです。 独立をするためには、民主的で合法的なプロセスを経て、国際社会の認知を得る必要がある。まずイギリス国内での国民投票が必要でこれに勝たないといけない。一方的に独立を宣言する事も可能ではあるが、その後の摩擦を考えると適切ではないですよね。EUへの加盟、国連からの認識など様々な問題を生じさせてしまい、独立の目的を果たさなくなるかもしれない。またイギリス経済におけるロンドンの重要性を考えると政府や他の都市から賛同を得られる可能性が低い事は想像に難くないですが、独立が仮に認められた場合は、次のステップは交渉です。

 

ロンドンの独立に向けた交渉はスコットランドの独立交渉よりもずっと複雑なものになるそうです。理由は自明ですが、ロンドンはイギリスの中心で首都であるから。そして島ではなく、陸続きでの他の市と繋がっている地理的な条件もそうですね。イギリスの首都機能をロンドンから他の都市(マンチェスターとか)に移さないといけません。この手の類いの費用は独立をするロンドンの負担になる可能性が高いそうです。また、年金や社会保障制度からの離脱も必要でその条件や移行方法などの設計や交渉も必要ですね。 女王の処遇もそうですよね。バッキンガム宮殿をどうするかなんて問題もあります。国内だけではなくEUや国連との交渉も必要です。また他国との貿易ルールも決めないといけないですよね。

 

周囲との交渉だけでなく、自らも決めなければいけない事が大量に発生します。国家、国旗、政治制度、警察、税制、スポーツのナショナルチーム、教育、防衛等考えるだけで頭が痛くなりそうですね。今回EU離脱を決めたイギリスもEUとの交渉やEU法に頼っていた部分の法整備を行わないといけませんが、ロンドンも同じステップをより広範囲に行わないといけません。ジョンソン氏は「EU離脱は直ちに影響は出ない」旨の発言がありましたが、経済的な打撃は直ちにですし、その他の変化は決めるのに時間が掛かるから当たり前ですよね。

 

そして通貨も大きな問題になります。金融都市であるロンドンはブロックチェーンでビッドコイン的な仮想通貨を発行してしまうというアイデアもアリですが、もしポンドを廃止してユーロを採用したら、すごく奇怪な状況が生まれます。中心でだけユーロを使う島になります。 

 

ロンドンが本当に独立するなんてことになれば、今回のイギリスのEU離脱に伴う影響は大きさだけではなく、超長期に渡って混乱をもたらすことになりそうです。EUがイギリスに早期離脱を求めているのはこの事も一因ですね、他国に波及させたくないし、都市単位で独立なんてされ始めるとONE EUROなんてとてもじゃないけどマネージできなくなる。国内が分断され、シリアのように内戦にならないか心配です。

 

これから、一体どうなるんでしょうか。

 

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