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シリコンバレー発のテックニュースを中心に発信しています。時々、食べ物や健康に関する情報を発信しています。トライアスロン挑戦中。

4人に1人が犯罪歴を持つアメリカ。ジョン・レジェンド(John Legend)が取り組むアメリカの刑務所問題。ボブ・マーリー(Bob Marley)の"Redemption Song(救いの歌)"を歌う。

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救いの歌(Redemption Song)をTED Talkのステージで歌うジョン・レジェンドその理由は米国の刑務所問題への取り組み

www.ted.com

John Legend(ジョン・レジェンド)はAll Of Meなどの大ヒット曲を持つアメリカの歌手。日本ではCHEMISTRYとコラボレーションしましたね。

 

TED TALKのアプリを開いたらこの動画がTOPに表示されていました。短い動画で背景を理解するのに少し時間が掛かったのですが、ジョン・レジェンドはアメリカの刑務所問題に取り組む「FREE AMERICA」というキャンペーンを行っているそうです。この動画では、実際に収監されている男性のメッセージを届け、ボブ・マーリーの「Redemption Song(救いの歌)」をピアノで弾き語りしています。メッセージの力強さとジョンの歌にとても感動しました。

 

歌詞の日本語訳はコチラにありました。

目覚ましブログ:Bob Marley 『Redemption song』 の訳詩を知って感動!

俺たちは傍観していただけだった
あるものはそれは聖書に
書かれているという
そして 俺たちは
予言の書を
完成せねばならない

崩壊しているアメリカの刑務所に関連する状況を傍観するだけでなく、変革を起こさないといけない。刑務所に服役している人も含めて救いを求めて努力している全ての人が救われるべきというメッセージに聞こえました。

アメリカの刑務所問題とは?7百万人の受刑者 1/4人が前科者 劣悪な環境

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http://letsfreeamerica.com/#Learn

FREE AMRICAのホームページを見ると、その数字に驚きます。アメリカには7百万人の受刑者がいて、刑務所の数は中国より多いそうです。6,500万人(4人に1人)の大人が犯罪歴を持ち、再就職など、服役後に社会に溶け込むことが難しいことや、教育環境の悪化により、若年層の(School to Prisonと呼ばれる)犯罪率の増加も問題になっているそうです。アメリカの人口は約3億人強です。

州によっては、犯罪歴がある人は投票もできないそうです。お金のない貧困層の若者が劣悪な環境でしか(公教育のコスト削減)教育しか受けれれずドロップアウトし、ドラッグなどの犯罪に手を染め、出所しても仕事にありつけず、更に民主主義にも参加できないこれでは、負のスパイラルはとまりません。ジョン・レジェンドはこの現状を憂い、安全で健全で子供を育てたくなるような社会を目指そうと、社会復帰の支援や、刑務所の訪問や、法律家、検察官へのツアーや制度改正への働きかけ等、精力的に活動を行っています。

アメリカの刑務所の問題については至る所で問題提議がされていました。こちらはジョン・オリヴァーがテレビでかなり熱く語ったそうです。抜粋し内容を訳し簡単に説明します。

The growing population of prisoners..:刑務所の中の人口は増え続けていて米国の人口の4倍を有する中国よりも受刑者が多い。特にドラッグについての法律が厳しすぎている事が起因している。

Racism:裁判のプロセスの中で、黒人が不当に不利な扱いを受けている。ドラッグ使用率は白人と黒人で同じだが、黒人は10倍懲役判決を受けやすい

Solitary confinement:社会から切り離すという収監自体が長期的なうつ病などの問題を生じさせている

Sexual assault:刑務所内での性的被害が多すぎる。2011年だけで9,000件発生したとの調査がある

Food:刑務所の運営は民間業者に委託している。これらの会社のコストカットにより受刑者の食事は非常に貧しい

Healthcare:同じくコストカットの代償として、受刑者の医療レベルは非常に低い、医者の数が少ないだけでなく、薬の使用も限定される

Privatization: 民間業者への委託は、その他にも多くの問題を生じさせている。経済的なインセンティブを持つ企業は出来る限り安いコストで運営しようとし、そのレベルは低い以上に非人道的であることがある

John Oliver Explains Problems With America's Prison System - Business Insider

 

希望を捨てない受刑者 "自由とは場所ではなく心の持ち方である"

 

Don't you get it? We're all serving time; we're just in different places. As for me, I choose to be free from the prisons I've created. The key: forgiveness. Action's my witness. If we want freedom, then we gotta think different. Because freedom ... it isn't a place. It's a mind setting. 

 動画に登場する受刑者は12年間服役し18ヶ月の刑期を残しています。彼は刑務所の中で希望を持つ人達の紹介をしつつ、上記のようなメッセージを残しています。

 

"自由とは場所ではなく心の持ち方である"

自由とは場所(刑務所)や状態(収監という制限)ではなく、心の状態の事を指し、もし真に自由が欲しいのであれば、考え方を変えること。冒頭に紹介したジョン・レジェンドが歌う"Redemption Song"の歌詞にも通ずるメッセージですね。

犯罪者も社会の一部であり 犯罪は社会が生み出した結果

犯罪は悪しきもの。当たり前ですが、見方を少し広く持つと、犯罪は社会が生み出した結果とも言えます。何が犯罪かを規定するのも、犯罪を起こしやすくする環境を作り出すのも、社会を構成する一人ひとりの行動の積み重ね。

東南アジアで貧困に取り組むNGOの職員に話を聞いた事があるのは、人は貧しくなり、余裕がなくなると、本来はそうしたくても、できなくなり優しい笑顔が眩しい子供達でも暴力やドラックに手を染めてしまう。そんな場面を何度も見てきたそうです。

貧困や格差、教育の問題に無関心でいると、政治は動かず、一つの問題が顕在化し連鎖的に悪化していく。再犯率が高いのも、社会復帰を目指し努力したのに拉致があかず、絶望を感じると負の連鎖に抗えなくなるのではないでしょうか。社会は犯罪者を赦し、社会復帰に協力をすべきで、結果的にそれが社会の為になる。

北欧などで受刑の服役環境がかなり整った刑務所を見ることがあります。当時は何気なく見ていましたが、人権などという事ではなく、より良い社会を作るための正しいアプローチなんですね。

 

原曲はコチラですね

Redemption Song

Redemption Song

  • Bob Marley & The Wailers
  • レゲエ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes